社会福祉法人さぽうと21登壇しました!

先日、さぽうと21が主催する「夏期研修会」にゲストスピーカーとして登壇する機会をいただきました。この研修会は、私にとってとても特別な意味を持っています。というのも、14年前、私はこの場に支援生として参加していたからです。当時の私は、異なる文化や言語、自分のルーツに対して深く悩んでいました。ブラジルと日本の文化の間で、自分のアイデンティティや進むべき道について迷っていた時期でした。

その時、この研修会で出会った先輩たちや、他の支援生たちとの交流が大きな支えとなり、自分のルーツを受け入れながら成長していくきっかけになりました。今回、そんな自分が10年の時を経て、今回はスピーカーとして支援生たちに話をする立場になったことに、とても深い感慨を抱きました。「少しでも彼らの将来に役立つヒントを与えられたら」という思いで、登壇しました。

研修会のテーマは「ポストコロナ世代の生き方・働き方」。私自身もこの変化の中で多くの挑戦をしてきたので、その経験を支援生たちに共有しました。支援生たちが抱える不安や悩みは、かつての自分と同じように、ルーツに対する葛藤やこれからの進む道への迷いがあるのではないかと感じました。彼らに少しでも安心して自分らしい道を進んでほしいと願いながら、自分の経験をもとに、キャリアや人生の選択肢について話すことができました。

相談ブースでは、たくさんの支援生が話を聞きに来てくれて、熱心に質問をしてくれました。その姿に、彼らがどれだけ真剣に自分の未来に向き合っているかを感じ、とても感動しました。特に、自分と同じようにルーツや文化の違いに悩む学生たちが、自分の話に共感し、自分も頑張ってみたいと言ってくれた瞬間がとても印象的でした。

10年前、私は同じようにこの場に座り、周りの人たちに多くのことを学びました。その時の自分と同じように、今回の研修会で出会った支援生たちが、何かしらの気づきやヒントを得て、自分の道を進んでいけるように願っています。彼らからのエネルギーや熱意を受け取ることで、逆に私も新たな勇気をもらい、これからも頑張っていこうと思いました。

さぽうと21は、私の成長に大きな影響を与えてくれた存在です。今回、こうしてスピーカーとして再び関わる機会をいただいたことに心から感謝しています。そして、これからも私自身が若い世代の支援に貢献できるよう、引き続き努力していきたいと思います。

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